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何から書こう。UPDATE. 2006.8.17

お盆を挟んで何かと忙しく「あららっ」、1週間も空いちゃいました。
ダメだな~。こんなんじゃ。


まあその分、ネタはしっかり仕込んできました。
今年のお盆は、いとしやオープン以来はじめて土、日を挟んで3日間お休みさせて頂きました。
この御時勢、小売り業で土、日を休むのは・・・。と思ったのですが、それには理由がありまして。
以前ブログでもご紹介しましたが、8月12~14日で『九重夏休み体験学校』に家族で参加してきました。

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最初は上の子も中1で部活に忙しくなり、これからなかなか家族揃って・・・。
っという感じで子供に付き添い、良い体験をしてくれればなあ~なんて思ってたら、とんでもなかったです。


この3日間で衝撃的で、心躍る生まれてはじめての体験を、そしていろいろと気付き考えさせられる尊い機会を頂いたのは大人の私でした。
昼食を済ませ、午後から木内鶴彦氏による手作り望遠鏡ワークショップ。
講師のプロフィールをあまり見ずに参加してた私は、後でとっても後悔するはめになる。
子供と一緒に望遠鏡を作ってた時間は、久しぶりに『お父さん』してるって感じでなんとも心地の良いものでした。


この望遠鏡を使って、よる星空を観察しようというもの。
夜になって、その日は絶好の天体観察日より。
まだ薄明るい空に最初に光り出す大きな星。
『あれが木星。』
レーザー光線でその星を指しながら、木内氏の説明がはじまった。
いろいろな星の話や宇宙のことを聞いていると、やがて空は控えめに輝く満点の星に埋め尽くされた。
北斗七星、北極星、蠍座に白鳥座、天の川を挟む織り姫と彦星、夏の大三角形、その横を人工衛星が通り過ぎて行く。


木内氏の話はとてもロマンチックで夢がある。
『ヘェー』ボタンがあったら、楽に100回は叩いていただろう。
そしてそしてこの観察中に私は生まれてはじめて流れ星をはっきり見た。
しかも5つも!
その中の一つは光の後にグルグルと渦を巻きながらついて行く煙のようなものまで見えた。


感動した。


実はこの両日、ペルセウス座流星群がピークの日だったそうで、しかもしかもまたしかも、そのペリセウス座流星群の母なる星を発見したのが今目の前にいる木内氏ということだ。
天文ファンなら会えるだけでも泣いて喜ぶに値する機会だったんです。
ジーンズにTシャツ、少し太めのおっちゃんは天文学会では国際的にも有名なスーパースターなんです。

ちなみに映画『ディープ・インパクト』の製作にも関わったらしい。
ひとしきり首が痛くなるまで夜空を見上げて予定時間となり解散。

 


ところがひとりの子供の質問からまた話すきっかけができ、その内容がすごかったし、怖かった。
その内容とは30年前に比べると、現在は夜空が明るくなった。
昔は山の輪郭がわからない程、夜が暗かったらしい。
日本が原子力発電をはじめて、夜でも電気を使うようになってからだという。


そのお陰で植物に大きなダメージを与えていると。
植物はじっと耐えることができるが、もうダメだこのままでは種の保存が危ういとなると一気に自己防衛をするそうだ。
近年の杉花粉の大量発生もこの現象らしい。
そして種の保存の役目を終えると一気に枯れて行く。


木内氏曰く、そのはじまりの年が2011年。
植物が減れば、ただでさえ二酸化炭素が増える中さらに加速がかかる。
酸素と二酸化炭素、比重は二酸化炭素が重い。
人間だけでなく全ての生物は酸欠で苦しむことになる。


実は1997年の『京都議定書』にも木内氏は大きく絡んでいるという。
2004年、10年かけて1984年レベルにもっていきたかったと残念そうに語る。
一つの道を極めた人の言葉は、リアルで確信に満ちていた。(全部録音しておきたかった。)
次代の子供達のために今大人達ひとり一人が始めなければならないことがある。
なかなか日頃考えることのない、自分の『あり方』を問うほんとうに良い機会を頂いた。
とにかく小さなことでもできることから始めよう。
『今』の積み重ねが『未来』であることは疑いようのない事実だから・・・・。
翌日の昼食時、私の隣の席に木内氏が座ったので、眠り屋にとっては重大な質問をしてみた。
「地球の自転は将来止まることはないんですか?」
「それはありません。」
良かった。(ほっ。)
夜明けが来ない夜はないということですよね。


眠り屋 店主

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