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北の住まい設計社の家具達

出逢い

東京で大手家具店で4年半の修行を終え(1992年)、家業を継ぐために帰郷して3年が経ち、ある家具が欲しくて、大分の家具屋さんをいろいろ回ってみた。

ところが、バブル期に東京で修行し、世界の家具を体感してきた私にとっては、当時の大分の家具屋さんの商品はどれもときめくものではなかった。 🙁 

そんな時、ある知人から、『北の住まい設計社』の存在を知らされ、当時まだできたばかりの東京自由が丘のショールームを訪ねてみた。

 

そこにあったのは家具ではなく、素敵な暮らし方

かつて勤めていた大手家具店に比べれば、小さな小さなショールーム。

デザインやアイテムを見るだけなら、20〜30分あれば十分な広さ。

しかし、当時の店長さんから、紅茶を淹れて頂き、飲みながら聴いた話は、私の知らない深い世界のお話でした。

 

「私たちが、何故こんな家具を作っているのか」に始まり、「木が育った森の環境」「木の種類や個性」「それを生かしたオイルフィニッシュという仕上げ」「経年美化」「お手入れする楽しさ」「愛着」「大事に使う喜び」そしてその思想は、「100年後の未来の子供達のために・・・」、と続いて行く。(約2時間の心地よいひとときでした。 😉 )

 

最後に、「大杉さんは、今まで家具は売っていたのかもしれませんが、心地よい暮らしの提案はしていませんね。」

 

ガーーーン! 🙁 

家具に対するそこそこの知識と経験には自信があったけれど、完全に撃沈されました。(笑)

 

私がここで聴いた話、体感した空気感は、これまでの家具メーカーの勉強会や、大きな家具屋さんとは、次元の全く違うものでした。

 

もう本当に、一目惚れ。❤

トキメキました!❤

 

そして、数ヶ月後私は、北海道旭川の工房を訪ねていました。

雪の残る4月末、当時の担当の方に、「今は観光には中途半端な時期ですね。」と残念そうに言う私の言葉に、「北海道の人は、今が一番嬉しい時期ですよ。」という返事。厳しい冬の寒さから解き放たれる北海道の人の喜びを知りました。

 

まずは、最近できたばかりのショールームを見学。

時間がゆっくりと流れるカフェスペース

煙突がかわいい三角屋根のショールーム

 

 

 

しばらく、ショールームでできたばかりの家具を見ながら、ここにしかない空気を感じていました。 🙂 

 

やっぱり、ここは家具を売っていない。

 

訪れた人に、何かを伝えようとしている。

その何か、忘れていた大切なものを思い出した時、きっとこの家具が欲しくなるのだろう。

 

いや、こんな暮らしがしたくなるのだろう。

 

この居心地の良さは、どこで作られるのだろう?

ますます、工房への興味が湧いてくる。

 

最初に案内されたのは、木がうず高く積み上げられた、吹きっさらしの自然乾燥庫。

ここで、1年半〜2年ゆっくりと乾燥させるらしい。

なんて非効率! 😯 

大量生産の工場では、考えられません。

 

さらに、別の倉庫でゆっくりと含水率が整えられ、家具の各パーツへ製材されて出番待ち。

 

そしていよいよ、職人さん達の手によって、木としての新しい命の形が作られる。

皆さん、ひたむきにそれぞれの責任において、木に向き合う。

 

自然素材である無垢材は、ひとつひとつが顔も違えば、性格も違う。

それをわかった上で、その個性を生かす、職人さん達の優しさと厳しさ。

 

制作途中のパーツを見せながら、私に「もう絶対はずれないよ。」と言った職人さんの自信と誇りに満ちた笑顔が、今でも忘れられない。

(ちなみにこの部分は、チェストの枠の部分)

 

ここ『北の住まい設計社』では、基本的にひとつの家具をひとりの職人さんが作る。

効率重視の流れ作業ではない。

そして、各人の物作りへの誇りというべき製造者シールが、出来上がったひとつひとつの家具に貼られる。

 

いよいよ最後の工程、オイルフィニッシュ。

使用するのはドイツレムケ社の亜麻仁オイルとビーズワックス。

こうして刷毛で亜麻仁オイルを丁寧に塗って乾かした後に、ビーズワックスを塗る。

こうすることで、木の呼吸を妨げず、時間が経つに連れて味わいが増して行く。

 

この仕事場には、鼻をつくシンナーの匂いもなければ、防塵マスクに保護メガネをつけてスプレーガンで作業する人の姿もなかった。

今まで大手家具屋さん時代に見学してきた工場の塗装現場とはまるで違う。

 

やがて、その家具は、その家族の暮らしとともに、変わって行くんだろう。

『経年美化』 右のメイプルのチェストは17年前に入荷して、歴代スタッフによって、お手入れが重ねられたもの。左の3年前に入荷したデスクとは、味わいやツヤ感が全然違います。いい飴色になってきました。 😉 

 

 

今回の旅は、家具という物作りの現場を見に来たつもりが、結局感じたのは、

   『森と人の間をとり持つ職人の皆様のスピリッツ』

 

自然に包まれるようなやさしい空間は、オンからオフへ生体モードが切り替わる眠る前の穏やかな時間には、絶対必要。

 

ここに、眠り屋であるいとしやが、『北の住まい設計社』の家具を扱う本当の理由があるのです。

 

Don’t think. Feel.(考えないで、感じて・・・。)

 

五感を通して、皆様にその心地良さをお伝えできれば幸いです。

『経年美化』 右のチェストは17年前に入荷して、歴代スタッフによって、お手入れが重ねられたもの。左の3年前に入荷したデスクとは、味わいやツヤ感が全然違います。いい飴色になってきました。

text= アフター9のリラックス いとしや

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