OBSラジオラストトークUPDATE. 2014.9.15
今日で、約5年間お世話になったOBSラジオ『朝感ラジオ~快適睡眠のススメ~』のコーナーが最終回となりました。
今日は、たまたま敬老の日の祝日と重なったため、日本が抱える少子高齢化問題に、眠り屋として少しでも貢献ができないかと思い、高齢者の睡眠環境改善のお話をしました。
現在の日本の65歳以上の高齢者比率は25%で、30年後は40%前後になるとみられています。
ほぼ2人に1人が65歳という時代が来るのです。
生きていれば、私は79歳。
ど真ん中ですね。
『平均寿命』が、生まれてから死ぬまでの期間であるのに対し、『健康寿命』は寝たきりや認知症などで、介護を受けることがなく、自立して生活できる期間のこと。
『健康寿命』は、2000年にWHOが提唱した言葉で、世界的にも『平均寿命』より、『健康寿命』を重視するようになっています。
日本の場合、平均寿命が男性80.2歳、女性が86.6歳に対して、健康寿命は男性が70.4歳、女性は73.6歳に留まっています。
自力で生活することが出来ずに、寝たきりなど何らかの介護を要する不健康な期間で、男性がほぼ10年、女性は13年間あることがわかってきました。
政府でも、自力で長生きできる『健康寿命』を2020年までに、今より1年以上延ばすことを挙げ、国民の健康度を高めることによって、日本が長寿先進国として、世界をリードすることを目指すそうです。
私から言わせると、このビジョンに確実に向かうためにも、国民一人一人が眠りの大切さを認知する必要があると強く思うところであります。
最近は高齢者と言っても、一昔前とは違ってずいぶん若く元気なイメージがあります。
ただ、そこが注意のしどころで、とは言っても、確実に老化は進んでいます。
筋力や体力や身体のあらゆる機能が落ちていることは間違いない。
だから、これから元気でいるためにも、その心身ともに相応しい睡眠環境の改善が必要となってきます。
睡眠環境において高齢者が最も気をつけてもらいたいのが、『冷え』対策。
『冷えは万病の元』と言われるように、体温が下がると、身体の免疫力が低下します。
それと、高齢であればあるほど、個人差が出てきます。
それぞれに合った寝具を見つけることが大切。
寝具を選ぶ際には、自分の状況をしっかり伝えて、それに対しての提案をしてくれるプロのアドバイスをもらうことをおすすめします。
安易な知識や、自己流の間違ったやり方では、結果も原因に相応しいものになります。
それと実際に体感することが大事です。
決定するための判断基準は、頭への情報ではなく、身体への情報が決め手となるからです。
高齢者(に近い方も含め)、それとその方々のまわりの家族の皆様に、これからの日本にとって高齢者が元気でいることが、どれほど重要かを今一度認識して頂きたいと思います。
人間は一人で生きてゆくことはできません。
今こうして生かされているのも、多くの人たちのお陰です。
人生の先輩方に感謝し、労い、そして自分たちはどうあるべきかを考える日が敬老の日のような気がします。
未来は『今』が創っています。
次代の子供たちに何を遺すか。
真剣に考え、行動しなければいけないターニングポイントが来ました。
夢溢る未来の世の中のために、これからも眠り屋として頑張って行きます。
これまでラジオ放送を聞いて頂いた多くの皆様に、最後のメッセージ。
みんなで、すばらしい人生を生き抜きましょう。
いつも楽しい対話をしてくれた村津さん他、OBSラジオのスタッフの皆様に心より感謝
これからも良いご縁が続きます様、よろしくお願いします。