睡眠探求への旅inspection

2013年1月10日~1月23日

今後のいとしやの方向性を確認する旅へ

今年は『巳』年、年男の私は、『今年はニュロニョロ動く!』をテーマに、考えるよりまず行動、動きながら考えるという目標を掲げ、日々を過ごしております。 そんなわけで事後報告になりますが、いつもいとしやを応援して頂いている皆様だからこそ、お伝えしておかなければならないと思いましたので・・・。

実は、昨年の7月から決めていたのですが、先月2週間かけて7年ぶりにヨーロッパに睡眠市場の視察と素材メーカーの開拓、並びに今後のいとしやの方向性を確認する旅に出ていました。 主な目的地は、フランクフルトで開催される『ハイムテキスタイル』インテリアファブリック・布団・毛布等の展示会、次にケルンの『ケルンメッセ』ここは家具(大物)・インテリア用品の展示会、そしてパリの『メゾン・エ・オブジェ』生活雑貨からインテリア小物、絨毯などなど、とにかくこの1月にヨーロッパでは、国際的なインテリア関係の展示会が集中して開催されます。そしてその間を縫ってチューリッヒの羽毛布団工場とポーランンドのウレタンフォーム工場の視察。このスケジュールをこなすためには、最低でも10日間は必要。時間もかかるし、お金もかかる、スジュールの調整もしなければいけないし・・・、2〜3年前からその必要性を感じていたのですが、躊躇してしまいずるずると7年も開いてしまいました。

で、今回は何故決心したかというと、前に述べたように「今年は年男(巳年)なので・・・(けっこうこれ大事)」、というのもひとつの決定要素でしたが、まわりの環境変化やお店での皆様との会話を通じて、また多くの異業種の方との語らいの中、そして私のビジネスの師匠の言葉などを聞いていると、

「何かがこちらに向かって来ている。
風か、波か、目には見えないもの。
それをただ待っているのは不安になるだけ。
ならばいっそのこと先に行って確かめて来よう。
そして早めの処置を・・・。」

環境の変化のスピードについて

それともうひとつ、決定的なことが・・・。
ここ数年でインターネットによる環境の変化のスピードは著しいものがあります。それによって私達の消費行動(消費意識)も、いつしか自分でもわからないうちに変わってきました。現在、生活者(私も含め)に与えられる情報量というものは膨大なものですが、その情報を判断する正しい基準を持たないまま、受け取っているのが現状のようで、情報が多ければ多いだけ、その純粋さ(本質的に大切な価値)がぼやけているし、受け取る側が困惑しているように感じます。 寝具の業界もグローバル化の波なのか、いろんなメーカーが今までに経験知の無い海外の製品を簡単に扱うようになってきました。ウッドスプリングにラテックス(天然ゴム)、新しい素材のウレタンフォーム等々。
しかし、ハード面は揃えられても、ソフト面がお粗末。
簡単にいうと、自分達の扱っている商品を知らな過ぎる!
以前、あるメーカーの担当者から、最近扱い始めた輸入マットレスの説明を聴きました。私には台詞の棒読みにしか聞こえず、私の質問に対しての答えも納得できず、ましてやもしうちでその商品を扱った先に、お客様の喜んで頂ける笑顔が全く想像できませんでした。
私は一通り聴いたあと、彼に訊いてみました。
「ところで、この商品本当にいいと思ってる?自分で寝てみたことある?」
「・・・・」
「だよね。」
別に担当者を責めてるわけではないのですが、こういうことが1件2件ではないんですね。
この業界って、ほんとうにこんなんでいいんだろうか?
寝具業界の人は、商品の説明より前に、人間にとって眠りってどれだけ大切かを知ること(教えること)が優先なんじゃないか?
そこを『身に染みた原点』として、さらに経験知を積み、正しい基準を身につけ、目の前の人(状況)に応じて、判断やアドバイスしてあげることで、眠りを大切にする人が増えていくことこそ意義があると考えています。
なので、『これから押し寄せて来る情報や商品に対して、後付けっぽい人から聴いた話ではなく、自分の経験知としての答え(判断基準)を求めなくてはならない。』という衝動にかられ、家族や社員の理解をもらって出発したわけです。

お陰様で、多くの方との出逢いを通じて、実際に皮膚感覚で学んだことは、私の予測が確信に変わり、さらに未来に向けて、皆様に喜んで頂けるいとしやらしいご提案のイメージを創造することができました。
いつも応援して頂いている皆様に、家族に、スタッフに心より感謝です。
それでは、またお店でお会いできるのを楽しみにしています。

いとしや 店主

  • 
ハンガリーのマットレスメーカーと商談中 ハンガリーのマットレスメーカーと商談中
  • アートギャッベの輸入先の展示ブースにて(パリ メゾン・エ・オブジェ) アートギャッベの輸入先の展示ブースにて(パリ メゾン・エ・オブジェ)
  • チューリッヒの羽毛工場視察&商談 チューリッヒの羽毛工場視察&商談
  • 
ポーランドのマットレスメーカーと商談中 ポーランドのマットレスメーカーと商談中
  • ドイツの毛布メーカーと商談中 ドイツの毛布メーカーと商談中
  • ポーランドのマットレス工場を視察 ポーランドのマットレス工場を視察

2008年10月4日

「睡眠環境診断士」の資格試験に合格

「睡眠環境診断士」の資格試験に合格

日頃の皆様の深い理解と心強いサポートのお蔭を持ちまして「睡眠環境診断士」の資格試験に合格することができました。心より感謝致します。

この資格はNPO法人『日本睡眠環境研究機構』が認定する資格で本機構の主旨は、下記のように大きく3つとなります。

  • 寝具の性能を評価し、消費者に最適な寝具を提供することによって、国民の生活の質的向上をはかる。
  • 寝具の開発、製造、販売の各段階に必要な学術と技術を普及し、寝具寝装品業界の活性化をはかる。
  • 一般消費者のニーズを把握し、良い眠りを得られるための睡眠と環境に関わる情報を消費者に提供する。

第11回睡眠環境講座/フォーラム『睡眠環境診断士認定講座』

そして今回は、第11回睡眠環境講座/フォーラム『睡眠環境診断士認定講座』(於太田睡眠科学センター/横浜国立大 学)が開催され、3日間の受講後、認定試験が行われ18人の合格者がでました。 その主旨は、『睡眠時の人体』、『寝室環境』、『寝具』を『夜の生活科学として』体系的に理解して頂き、人々の良い眠りの為に活躍する。 夜間の良い眠りは、昼間、健康で、快適に活動できることの基盤となっています。

内容は以下の通りです。

第1日 9月8日(月)会場:太田睡眠科学センター
11:00~11:30 挨拶趣旨説明 日本睡眠環境研究機構理事長 近畿大学(工博) 梶井宏修
11:30~12:00 講演1 日本睡眠環境学会/睡眠環境研究機構設立の経緯 日本睡眠環境研究所(工博) 川島美勝
12:00~13:00 昼休
13:00~14:10 講演2 こどもの睡眠環境や生活習慣の確立と心身の健康および学力 富山大学(学博) 神川康子
14:10~15:20 講演3 寝室の環境(光環境) 京都工芸繊維大学(工博) 小山恵美
15:35~16:45 講演4 体温調節の生理と睡眠 (汗の話、生理要素、呼吸心拍測定) 愛知医科大学名誉教授(医博) 小川徳雄
16:45~18:00 講演5 寝室の環境 (温度測定、熱放射の話、サーモグラム、熱伝導測定、空気の流れ実習) 懇談会 近畿大学(工博) 梶井宏修
第2日 9月9日(火)会場:太田睡眠科学センター
09:00~10:15 講演6 運動と睡眠 日本体育大学(医博) 井川正治
10:25~11:40 講演7 睡眠経過の調査(記入用紙、アクチグラム、体動などの応用) 日本体育大学 黒田捻
11:40~12:00 講演8 睡眠環境調査の実習 (アクチグラム、姿勢測定、体動測定) 黒田捻、梶井宏修
12:00~13:00 昼休
13:00~14:30 講演9 ふとんの性能評価 (保温性、弾力性、水分移動特性、耐久性) 日本睡眠環境研究所(工博) 川島美勝
14:40~15:00 講演10 睡眠生理学 太田睡眠科学センター(医博) 佐々木三男
15:10~15:40 講演11 睡眠測定法 太田睡眠科学センター(医博) 八木朝子
15:40~16:10 講演12 睡眠解析法 太田総合病院(医博) 千葉伸太郎
16:20~16:40 講演13 睡眠評価をするための統計解析 太田睡眠科学センター 前田素子
16:40~17:00 講演14 施設概要説明 (睡眠診療機能と睡眠実験機能の紹介) 実習担当 太田睡眠科学センター 臨床検査技師
17:00~18:00 休憩時間軽食・移動
18:00~21:00 施設見学観察学習・測定見学・実測体験
第3日 9月10日(水)会場:横浜国立大学
09:00~10:30 講演15 熱移動の基礎 元横浜国立大学(理博) 佐藤忠
10:45~12:00 講演16 寝室の環境(空気質) 横浜国立大学院(工博) 堀雅宏
12:00~13:00 昼休
13:00~14:00 講演17 ふとんの性能表示、寝姿勢の測定方法 川島美勝、梶井宏修
14:00~15:00 講演18 睡眠環境の年間調査 住宅熱環境の全国調査 室内環境の総合調査 川島美勝、梶井宏修、堀雅宏
15:30~16:30 認定試験

10月4日合格通知。 また一歩自分のミッションが進行しました。

チューリッヒの羽毛工場視察&商談

今回一番嬉しかったのは、 講座を通して得た最先端の情報が、今までの自分の経験知と重なり合い、眠りの質の向上が、健康美容はもとより、夢や自己実現のプロセスに大きく影響し、ひいては子供達の未来や地球環境を良い方向へ導くことができると確信を持てたこと。 これからも多くの方に、お役に立てるよう精進していきます。

2006年1月11日

再びドイツへ
今回の目的は世界最大規模のファブリック(布)の展示会『ハイムテキスタイル(フランクフルト)』、『国際家具展(ケルン)』、『ビラベック社ドイツ工場視察』が目的。

ハイムテキスタイル

ビラベック社のブースで説明を受ける

噂には聞いていたが、さすが世界規模の展示会、とにかく会場が広い、想像をはるかに超える広さ。さらに出店企業の数の多さにもびっくりした。今回は初めてなので、全部のブースを見ることを一つの目標にしていました。

見始めて1時間でわかりました。今回の目標がかなり無謀なことが。歩いて、歩いて、また歩く。途中でパンフレットなんか貰うと腕に肩にグイグイ食い込む。やっとの思いで3日間かけてなんとか制覇。

お陰さまでいろいろな真実、そしてこれから“いとしやが”が目指す方向が見えて来ました。

ケルン国際家具店

ビラベック社のブースで説明を受ける

ここでの一番の目的はベット、特にマットレスの市場の視察。

驚きました、日本ではベットは、スプリング(鋼鉄)のマットレスというのが常識ですが、ここではラテックス(天然ゴム)や新世代のウレタン、ウッドスプリングがほとんど、ちょっと変わったところでウォーターベットといった感じです。そしていずれも環境に対しての配慮が伺えるということです。

資源の少ない日本、ゴミ問題、高齢化、ベットの普及、健康志向等いろいろな面から、お客様へ本当にいいものを提案していきます。

『ビラベック社工場視察』

ビラベック社のブースで説明を受ける

世界で最初に羊毛布団を作ったドイツの老舗メーカー。日本でもあたりまえのようになった羊毛布団だがルーツはここにある。そのこだわりをこの目で見たくてついにやって来た。

多くの詩人や芸術家が訪れたハイデルベルクに前泊、そこからアウトバーンを走ること南へ約40分、クライヒタール-ムンデスハイムという町か村か、どこか懐かしいのどかな景色の中に工場はありました。原料の羊毛から全行程を見せて頂き、最後にビラベック社長と固く握手。いとしやの定番として大切にお客様へ伝えていきます。

旅に出て物作りの現場を知り、その物の由来や歴史に触れ、多くの人と出逢い、純粋な想いを感じる。そしてお客様へ本当に価値ある『コト』をお伝えし、喜んで頂ければ、今よりもっと『自分の仕事を愛してる』って、照れずに言えるようになれると思う。

2002年4月3日

講義終了後前会長川島教授と

睡眠環境コーディネーターの認定を受ける。

ここが私の大きなバックボーンの一つ。当時横浜国立大学の中に研究所があった、日本睡眠環境学会から規定の講義と実験を経験したものに認定される。学会員はいろいろな大学(医学、工学)の教授、医師、メーカー(住宅、空調、寝具、家具)、小売店(寝具、家具)によって構成され、その目的は『睡眠の質的解明とその寝室環境に関する研究、ならびに寝具の性能評価に関する調査研究を促進し夜間の生活科学として体系化を図ること』である。

2001年10月3日

家族に大反対される。
なぜ大反対?応援されても良さそうなものだけど。

皆様思い出してください。私がドイツに向かうその2週間前、世界を揺るがす大事件が起こった事を。 そうです2001年9月11日アメリカ同時多発テロ。世界がまだ動揺して いるなか、「今行かなくても・・・」家族に言われるのも当然。自分の 中でもすごく悩みました。

でも出した答えは「今行かなくては・・・」でした。

工場視察(ヨハネス・カウフマン社ブレゲンツ工場)

社長自ら案内して頂いた工場視察

ドイツ、スイス、オーストリアの国境線が交わる湖、清冽なアルプスの水をたたえたボーデン湖のほとりに位置し、大量のきれいな水を必要とする羽毛の精製には最高の環境である。総ガラス張りの工場は、工場内部をはじめ社長室までお互いが丸見え。悪い事はできませんな。

もちろん私達にも隠すことなくきっちりと、しかも社長自ら案内して頂き、質問にも納得のいく答えが返って来ました。

(以前ある国内メーカーを視察した時とは大違い。私の方が詳しいんじゃないかみたいなスタッフに 案内され、撮影もNG、質問に対しては、肝心なところは企業秘密とやらで・・・)

シークハートの農場(ハンガリー)

後ろには放し飼いの状態のガチョウたち

カウフマン社の提携農場のひとつ。とにかく広い農場でほとんど放し飼い状態のガチョウ達。羽毛は農産物。毎年の気候によって品質にも影響があるらしい。それを長年の経験や知識でより良いものを育てるのが農家の人たち。

実は羽毛は1年に3回手摘みされるのだが、一番良質なのは最後のサードプラッキングの羽毛。ダウンボールが大きくて組織がしっかりしているので、軽くても保温性、耐久性にも優れる。カウフマン社に納めるのは、このサードプラッキングのものだけ。これは長年の持ちつ持たれつの信頼関係があるからこそ。

視察を終え感じたこと、それはガチョウを育てる農家、布団を作るメーカー、それを提案する販売店(我々)、そして使うお客様、この四者の間に『感謝』と『信頼』がなければ、本当にいいものは途絶えてしまうということ。いいものを永く。口で言うのは簡単ですが、やり続けるのはほんとうに難しいことです。多くの学びがありました。

2001年10月3日

全国の寝具店の同志で、羽毛布団の真実が知りたいという想いから、 人の縁を通じてドイツの老舗メーカー、ヨハネス・カウフマン社の社長 (当時世界羽毛協会の会長)を大分に招き勉強会を開く。

1823年創業以来2世紀に及ぶ歴史を通して今日まで、世界最高品質の羽毛を一貫して手がけてきたカウフマン社。その物作りに対する哲学は私達を唸らせた。と同時に日本企業のお客様を無視した、儲け最重視主義の実態が見えて来た。おおいに反省。 そして私は

そして私は決心した。ドイツに行って、真実をこの目で見ようと!

ドイツ・ヨハネス・カウフマンの社長を招いて
「本物の羽毛とは」熱弁をふるうポーラー社長
ポーラー氏といとしやの前にて

2000年4月20日

北の住まい設計社の工房を訪ねる。

北の住まい設計社にて

家業を継ぐ前、私は東京の大手家具店に勤め、家具に関してはそこそこの知識を持ち、自信もありました。帰郷して3~4年後ある家具を探しに、大分市内を見て回ったのですが、少々目の肥えた私にはピンとこない。

友人からここの家具の存在を教えてもらい、東京の自由が丘のショールームへ。店長さんとお話して、私は大変なことに気付いてしまった。家具店当時私が売っていたのはあくまでも『家具』。そしてここで売られているのは、素敵な家具のある『暮らし方』でした。その源泉を見てみたい。

気が付くと旭川(北海道)に向かう飛行機の中でした。(そんなバカな!)


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