動いといると、気付かない。UPDATE. 2009.12.19
先日、祖母の法事がありました。
和尚さんが来て、お経を読んで頂きました。
時間にして、30分ぐらいでしょうか。
終わったあと、和尚さんがおもむろに、「今の時間がだいたい座禅の時間です。」ということ。
私「はあ~、そうなんですか~。」(足痛!)
和尚「ところで、皆さん今ずーっと座ってた間、どんな事考えてました?」
「いろんなこと考えたでしょ。『足痛いな~』とか『お腹減ったな~』とか『長いな~、いつ終わるのかな~』とか『膝崩そうかな~』とか・・・」
「そう、私達人間は、感情や意識が常に動いてます。」
「その感情が動いてるということさえも、実は身体が動いてると感じないのです。」
「だからたまには、身体の動きを止めて、自分の心の動きを意識してみるといい。」
「どんなにそれが揺れ動いているかがわかります。」
「その心の揺れ動きは、行動のブレに繋がっていきます。」
「だから、座禅によってまずその心の揺れ動きを知り、それを絶つことに努力する修業の機会」
「皆様も是非どうぞ。」
なるほど、そういうことだったのか。
確かに、常に身体が動いてると、心の動きに意識を向けられない。
それを知らないと、心の動きをコントロールできずに、振り回されてしまう。
自分の心なのに・・・・
常に自分の心のあり方、見つめていたいものです。
お寺に和尚さんを迎えに行ったとき、境内の庭が冬の日射しの中、とても凛としていて、清々しい気持ちになりました。
聞くと、和尚さんが一人で掃除しているらしい。
ここは庭ではなく、和尚さんの心が目に見える形になったもの。
私達の想いも、形にして人にいい影響を与えていきたいです。
眠り屋 店主