プチ講演UPDATE. 2013.6.12
昨日、青い山脈の交流会にお招き頂き、プチ講演をさせて頂きました。
地元大分の新聞『女性大分』の編集長より依頼を頂いた機会でした。
いらっしゃっていたのは、いろいろな業界にてご活躍中の女性の方々でした。
今回の交流会は、お弁当形式のノンアルコールの場。
ということで、最近特に社会的にも注目されて、会員の皆様も興味がある『眠り』についてお話をしてくださいという依頼でした。40人くらいお集りの中、焦点を絞って、『風情』のある睡眠環境のご提案を基本に、夏の夜の暑さ対策等のお話させて頂きました。
風情とは、日本古来存在する美意識の1つ。一般的に、長い時間を経て大自然によりもたらされる物体の劣化や、本来あるべき日本の四季が造り出す、儚いもの、質素なもの、空虚なものの中にある美しさや趣や情緒を見つけ、心で感じるということ。またそれを感じ、心を平常に、時には揺さぶらせ豊かにすること。しかしながら、『風情』とは個々の生い立ちや教育や美意識の問題でもあり、一概にこれであると定義することはできない曖昧な言葉である。(Wikipediaより)
まあ、人間の欲求というものは、放っておくと制限なく不自然に突き進んでしまう性質を持っている。そして行き着く先は、資源や自然の奪い合い。(悲)
もちろん、文明を全否定するつもりはありませんが・・・。
ただ注意がいるのではないかと。
行き過ぎた人工的な快適性の中に身を委ねていると、人間が本来持っている生理機能や生命力が鈍り、失うことになりかねない。
例えば、車を使い過ぎると筋力が衰え、空調を使い過ぎると体温調整機能(発汗等)を失うことになりかねません。日本の四季という風土を甘んじて受けるところに、日本人の日本人らしい体質が維持されるのだ思うのです。
そしてその甘受する体質を維持させてくれるのが、寝具では肌に直接触れる『自然素材』であり、それを通して、前述の風情を感じて頂きたいのです。
また、風情という日本人の持つ美意識は、不自然な快楽への欲求を抑制してくれるものとも心得ます。
「もうこれくらいでいいかな。」的な・・・。
「吾唯足るを知る」的な・・・。
夏の夜の設えでの基準は、『冷』ではなく『涼』。
暑いとはいえ、身体を冷やしすぎないように、暑さも日本の風情として受け入れられる体質を維持したいものです。
皆様、今回はお酒も入ってないので熱心に傾聴して頂き、心より嬉しく思っています。
今回のような、プチ交流会での講演等これからも手弁当で出かけて行きたいと思いますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
眠り屋 店主