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伝導への旅

  • 2000年4月20日 北の住まい設計社の工房を訪ねる。

    北の住まい設計社にて北の住まい設計社にて

    家業を継ぐ前、私は東京の大手家具店に勤め、家具に関してはそこそこの知識を持ち、自信もありました。帰郷して3~4年後ある家具を探しに、大分市内を見て回ったのですが、少々目の肥えた私にはピンとこない。

    友人からここの家具の存在を教えてもらい、東京の自由が丘のショールームへ。店長さんとお話して、私は大変なことに気付いてしまった。家具店当時私が売っていたのはあくまでも『家具』。そしてここで売られているのは、素敵な家具のある『暮らし方』でした。その源泉を見てみたい。

    気が付くと旭川(北海道)に向かう飛行機の中でした。(そんなバカな!)

  • 2000年10月22日~23日(於いとしや・久住)

    ドイツ・ヨハネス・カウフマンの社長を招いてドイツ・ヨハネス・カウフマンの社長を招いて

    「本物の羽毛とは」熱弁をふるうポーラー社長「本物の羽毛とは」熱弁をふるうポーラー社長

    ポーラー氏といとしやの前にてポーラー氏といとしやの前にて

    全国の寝具店の同志で、羽毛布団の真実が知りたいという想いから、 人の縁を通じてドイツの老舗メーカー、ヨハネス・カウフマン社の社長 (当時世界羽毛協会の会長)を大分に招き勉強会を開く。

    1823年創業以来2世紀に及ぶ歴史を通して今日まで、世界最高品質の羽毛を一貫して手がけてきたカウフマン社。その物作りに対する哲学は私達を唸らせた。と同時に日本企業のお客様を無視した、儲け最重視主義の実態が見えて来た。おおいに反省。

    そして私は決心した。ドイツに行って、真実をこの目で見ようと!

  • 2001年10月3日

    家族に大反対される。
    なぜ大反対?応援されても良さそうなものだけど。

    皆様思い出してください。私がドイツに向かうその2週間前、世界を揺るがす大事件が起こった事を。
    そうです2001年9月11日アメリカ同時多発テロ。世界がまだ動揺して いるなか、「今行かなくても・・・」家族に言われるのも当然。自分の 中でもすごく悩みました。

    でも出した答えは「今行かなくては・・・」でした。

  • 工場視察(ヨハネス・カウフマン社ブレゲンツ工場)

    社長自ら案内して頂いた工場視察社長自ら案内して頂いた工場視察

    ドイツ、スイス、オーストリアの国境線が交わる湖、清冽なアルプスの水をたたえたボーデン湖のほとりに位置し、大量のきれいな水を必要とする羽毛の精製には最高の環境である。総ガラス張りの工場は、工場内部をはじめ社長室までお互いが丸見え。悪い事はできませんな。

    もちろん私達にも隠すことなくきっちりと、しかも社長自ら案内して頂き、質問にも納得のいく答えが返って来ました。

    (以前ある国内メーカーを視察した時とは大違い。私の方が詳しいんじゃないかみたいなスタッフに 案内され、撮影もNG、質問に対しては、肝心なところは企業秘密とやらで・・・)

  • シークハートの農場(ハンガリー)

    後ろには放し飼いの状態のガチョウたち後ろには放し飼いの状態のガチョウたち

    カウフマン社の提携農場のひとつ。とにかく広い農場でほとんど放し飼い状態のガチョウ達。羽毛は農産物。毎年の気候によって品質にも影響があるらしい。それを長年の経験や知識でより良いものを育てるのが農家の人たち。

    実は羽毛は1年に3回手摘みされるのだが、一番良質なのは最後のサードプラッキングの羽毛。ダウンボールが大きくて組織がしっかりしているので、軽くても保温性、耐久性にも優れる。カウフマン社に納めるのは、このサードプラッキングのものだけ。これは長年の持ちつ持たれつの信頼関係があるからこそ。

    視察を終え感じたこと、それはガチョウを育てる農家、布団を作るメーカー、それを提案する販売店(我々)、そして使うお客様、この四者の間に『感謝』『信頼』がなければ、本当にいいものは途絶えてしまうということ。いいものを永く。口で言うのは簡単ですが、やり続けるのはほんとうに難しいことです。多くの学びがありました。

  • 2002年4月3日

    講義終了後前会長川島教授と講義終了後前会長川島教授と

    睡眠環境コーディネーターの認定を受ける。

    ここが私の大きなバックボーンの一つ。当時横浜国立大学の中に研究所があった、日本睡眠環境学会から規定の講義と実験を経験したものに認定される。学会員はいろいろな大学(医学、工学)の教授、医師、メーカー(住宅、空調、寝具、家具)、小売店(寝具、家具)によって構成され、その目的は

    『睡眠の質的解明とその寝室環境に関する研究、ならびに寝具の性能評価に関する調査研究を促進し夜間の生活科学として体系化を図ること』

    である。

  • 2006年1月11日

    再びドイツへ
    今回の目的は世界最大規模のファブリック(布)の展示会『ハイムテキスタイル(フランクフルト)』、『国際家具展(ケルン)』、『ビラベック社ドイツ工場視察』が目的。

  • ハイムテキスタイル

    ビラベック社のブースで説明を受けるビラベック社のブースで説明を受ける

    噂には聞いていたが、さすが世界規模の展示会、とにかく会場が広い、想像をはるかに超える広さ。さらに出店企業の数の多さにもびっくりした。今回は初めてなので、全部のブースを見ることを一つの目標にしていました。

    見始めて1時間でわかりました。今回の目標がかなり無謀なことが。歩いて、歩いて、また歩く。途中でパンフレットなんか貰うと腕に肩にグイグイ食い込む。やっとの思いで3日間かけてなんとか制覇。

    お陰さまでいろいろな真実、そしてこれから“いとしやが”が目指す方向が見えて来ました。

  • ケルン国際家具店

    イタリア・マニフレックス社ブースにてイタリア・マニフレックス社ブースにて

    ここでの一番の目的はベット、特にマットレスの市場の視察。

    驚きました、日本ではベットは、スプリング(鋼鉄)のマットレスというのが常識ですが、ここではラテックス(天然ゴム)や新世代のウレタン、ウッドスプリングがほとんど、ちょっと変わったところでウォーターベットといった感じです。そしていずれも環境に対しての配慮が伺えるということです。

    資源の少ない日本、ゴミ問題、高齢化、ベットの普及、健康志向等いろいろな面から、お客様へ本当にいいものを提案していきます。

  • 『ビラベック社工場視察』

    ビラベック社長と工場ショールームにてビラベック社長と工場ショールームにて

    世界で最初に羊毛布団を作ったドイツの老舗メーカー。日本でもあたりまえのようになった羊毛布団だがルーツはここにある。そのこだわりをこの目で見たくてついにやって来た。

    多くの詩人や芸術家が訪れたハイデルベルクに前泊、そこからアウトバーンを走ること南へ約40分、クライヒタール-ムンデスハイムという町か村か、どこか懐かしいのどかな景色の中に工場はありました。原料の羊毛から全行程を見せて頂き、最後にビラベック社長と固く握手。いとしやの定番として大切にお客様へ伝えていきます。

    旅に出て物作りの現場を知り、その物の由来や歴史に触れ、多くの人と出逢い、純粋な想いを感じる。そしてお客様へ本当に価値ある『コト』をお伝えし、喜んで頂ければ、今よりもっと『自分の仕事を愛してる』って、照れずに言えるようになれると思う。

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